ホテルでのコロナ療養生活

ホテルでの療養生活
部屋の広さと比べて小さな窓。外は明るい。

コロナに感染し、ホテルで療養してきたので、ホテルでの生活を紹介します。
先に書いた記事も参考にどうぞ。
新型コロナウイルス感染:感染の経緯〜ホテル療養が決まるまで
ホテル療養 おすすめ 持ち物リスト:療養時の持ち物まとめ

療養の注意事項に「どこのホテルに宿泊しているかSNS投稿は禁止」という記載がありました。すでに帰宅しており隠す必要はないのですが、ホテル名は一応伏せておきます。写真でバレるかもしれませんが (^^;

設備やアメニティなど、療養先のホテルによって異なる可能性もありますので、ご注意ください。療養する場合、保健所から電話があった時に確認するのが確実です。

8月5日

8月4日以前の話は「新型コロナウイルスに感染」に。
14時に自宅近くのコンビニに車が迎えに来てくれました。
ホテルへドライブ。同乗者はおらず私一人でした。

30分くらいでホテルに到着。車を降りてロビーに入ると、封筒が数名分置いてありました。覚えていないけど他人の名前が見えてしまうのはプライバシー上問題では?と思いました。自分の名前が書かれた封筒を持って(部屋のカードキーも添えられている)、エレベーターに乗り自分の部屋へ。

たまたま最上階の角部屋で、”当たり”な気分でした。
ホテルなので、シングル、ダブルなどベッドのサイズが違えば部屋の広さも様々あるでしょう。もちろん選べません。
自分の部屋は、広さ、ベッドサイズ、机のサイズは広くて良かったけれど、ユニットバスに湯船はなく、立ったままシャワーを浴びることしかできないのが残念でした(全室、湯船無しのホテルではないはず)。

封筒の注意事項など読み終わった頃に、看護師さんから部屋に電話があり、封筒に入っていた体温計、パルスオキシメーター、iPhoneの説明を受ける。
体温計とパルスオキシメーターで測ると、Bluetoothで部屋に設置された機器を通じてデータが送られる模様。
iPhoneは、部屋番号で LAVITA というサービスにログインし、咳や頭痛などの項目を「ある」「ない」選択して症状を登録する。
朝7時と夕方16時、1日に2回。
初回 36.8度と少し高かった。

自分の部屋はWiFiの入りが悪く、機器がなかなか通信状態(緑点灯)にならないため、看護師さんと電話で話し数値を伝えるアナログ派に。

封筒には、小池都知事からのメッセージも入っていました。
(毎晩、夕食のお弁当にはスタッフさんのメッセージも添えられていました。いわゆる”お役所的”ではなく、ほっこりしました)

部屋の電化製品は、テレビ、ミニ冷蔵庫、湯沸かしポット、内線電話、ドライヤー。エアコン、室内灯、ベッドの読書灯も自由に操作できます。

18時に館内放送が入り、1Fへお弁当を取りに。
エレベーターは他の人と一緒になることもあります。

お弁当を取りに行く時間帯(3食各1時間)のみ1Fに行くことができ、アメニティをもらえるのもこの時だけです。
それ以外の時間は部屋から外出禁止。

●アメニティ
コーヒーとお茶のパック、砂糖、ミルク、混ぜる棒、紙コップ、歯ブラシセット、T字髭剃り、綿棒、ブラシ、ティッシュペーパー、トイレットペーパー、ボディタオル、洗濯石鹸、スリッパ。
(ホテルによく置いてあるような品々)

持参した体温計で就寝前に測ったら 36.6度 平熱。
特に就寝時間や消灯はありませんが、朝7時に検温しなければならないので(普段なら余裕で寝てる時間)、0時頃には寝るようにしました。

WiFiが重く、動画(YouTubeやAmazon Prime Videoなど)を見られないのが残念極まりない。。

8月6日

朝7時に館内放送で、検温・パルスオキシメーター・iPhone 健康チェックするよう起こされます。
36.6度 平熱。
エアコンつけっぱなしなので、たぶん乾燥して喉に少し違和感が。
看護師さんや家族と電話すると少し咳が出る(喋らなければ咳は出ない)。

●1日のタイムテーブル

7時検温・パルスオキシメーター・iPhoneで LAVITA 健康チェック
8-9時朝食
午前中看護師さんから電話があり健康状態を確認
12-13時昼食
16時検温・パルスオキシメーター・iPhoneでLAVITA 健康チェック
18-19時夕食
シャワー浴びて寝る

午前中、13-18時、19時以降と、時間を持て余すかと思いきや、仕事もしていたせいかそこまで「暇だ〜」という状況にはなりませんでした。

就寝前 36.5度 平熱。

8月7日

朝 36.7度 少し高い。
話すと少し咳が出る(昨日からエアコンつけっぱなしで乾燥しているせいだと思う)。
それ以外の症状は何もなし、至って健康。
仕事して、ブログの下書き。
少し昼寝した(ホテル来てからよく寝てる)。
就寝前 36.2度 平熱。

8月8日

朝 36.4度 平熱。
今日は土曜なので特に仕事せず。
たっぷり昼寝して、iPadで読書して、のんびり過ごした。
今日も話すと少し咳が出る。他の症状はなし。
就寝前 36.3度 平熱。

8月9日

朝 36.5度 平熱。
看護師さんとの定時連絡で、今のところ明日予定通り帰宅できそうと聞いた。
いくつか質問したら看護師では責任が持てないと、折り返し先生から電話くれた。

●帰って家族にうつったりしないか?
発症から10日経てば感染力はかなり弱くなることが知られており大丈夫だと思うが、絶対とは言えない。
PCR検査の弱点で、コロナウイルスの陽性が出てもウイルスの生死はわからないそう。死んでいれば感染しないのだろうけど、、10日経ってウイルスが弱体化or死滅していると思うしかない。

●自分に抗体はできたのか?
抗体検査してみないとわからない。できる人もいればできない(弱い)人もいるため、どちらにしても安心材料にはならない。

●また感染するか?
かからないとは言えない。インフルエンザのように毎年かかるかもしれない。これまで通り感染対策をして注意して生活して欲しい。

18時に最後の晩ご飯。


19:30に事務から電話があり、明日の退去の手順を聞いた。
・ルームキーの返却
・体温計、パルスオキシメーター、iPhoneと充電ケーブル&電源の返却
・部屋のゴミ捨て
・ベッドのシーツ、掛け布団カバー、枕カバー、バスマットの返却。

就寝前 36.3度 平熱。

8月10日

朝、最後の検温 36.5度。
咳はほとんど出ないが、話していないからだと思う。乾燥だろう。
朝のお弁当を食べてから、荷物を整理して、ゴミを捨てて、退出準備。

10:10頃 「退出の準備ができましたので1Fに降りてきてください」と電話。
自分の荷物と返却物を持ってエレベーターで降りると、出口に3〜4人並んでいた。
療養証明の申請について書かれた書類をいただいて、お礼を言って、外へ。

暑い!!

6日ぶりの外界。
けど、もともと家でも外出自粛してたし、それほど外に出た喜びはなかったな。

スーツケースをガラガラ引きずって駅から電車に乗り、自宅へ無事帰りました。

ホテルでの食事

日はバラバラだけど、朝食、昼食、夕食、こんな感じ。

朝食は3日ほど同じメニューの日があった
生姜焼き。ハンバーグや魚の煮付けなどもありました。
チキンのトマト煮。昼夜は同じ弁当箱で、ご飯やパスタ、メイン、添え物2種。

上記タイムテーブルの通り1日3食。
基本、毎日違うメニューでした(朝だけ同じパン食の日があった)。
病院食と違って、普通に味付けされています。
どちらかと言うと自分には濃く(しょっぱく)、食べれないものもありました。
もしかして味覚障害かとも思ったけれど、持参したお菓子は普通に食べれたし、お弁当の味付けなんだと思う。

お弁当と一緒に500ml ペットボトルも選べます。
緑茶、水、東京水、スポーツドリンクの4種類ありました。
一人1本と言う訳ではなく、必要な時は持って行って良いと看護師さんに聞きました。
水分補給できないと困るし助かります。

お弁当時間になると館内放送が入ります。すぐ行くと並ぶので、15分くらい経ってから行くと空いています。
お弁当を取りに行く時、他の方々に遭遇します。
エレベーターと、お弁当を受け取って電子レンジに並んでいる間。
誰も話しませんが、家族なのか一部の人は小声で話していました。

お弁当を取りに行く以外、ずっと部屋にいなければならないので、自分が時間を潰せるもの、パソコンやスマホや本、ゲームなど持っていった方が良いです。それが無いとテレビしかない。

ホテルでの療養は経過観察だけなので、薬を処方されることもありません。
ひたすら日数が経つのを待つのみです。(発症から10日間療養)



新型コロナウイルスにかからないことが一番ですが、もはやいつどこで感染するかわかりません。
自業自得の場合もあれば、たまたま不運なことも。
幸い私は軽症で済みましたが、命を落としている方もたくさんいます。

自分が発症しなくても、ウイルスを運べば大切な人を感染させ命を奪ってしまう危険があります。
亡くして後悔しても、取り戻せません。

薬はまだありません。
油断せず、3密【密閉、密集、密接】は避けましょう。

万が一、発症してしまった時は、慌てず冷静に
各都道府県の新型コロナウイルスに関するお知らせ・電話相談窓口

東京都に住んでいる場合
新型コロナウイルス感染症が心配なときに

今回書いた記事が少しでもお役に立てば幸いです。